南海トラフ巨大地震と
関連地震まとめ

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南海トラフ巨大地震とは

南海トラフ巨大地震とは、静岡県駿河沖~宮崎県日向灘沖を震源とする地震である。
2024年8月8日、翌9日と立て続けに震度5以上の地震が発生し話題となった。
南海地震は1605年の慶長地震、1707年の宝永地震、1854年の安政地震そして1944年・1946年の昭和南海地震と約100年周期で起きている。(宝永地震~安政地震間は150年程度。)
このことから昭和南海地震から約80年がたった現在、もう間もなくM8~M9クラスの地震が起き、多くの死者も出てくるのではないかと言われている。

また北海道や三陸沖、東京付近で地震が誘発する可能性もある。

国が被る経済的被害は、最大でおよそ214兆円。これは東日本大震災の被害の10倍以上、日本の国家予算の2倍にもなる。
詳しくはWikipedia、南海トラフ巨大地震の項目へ。

日向灘ひゅうがなだ地震・神奈川沖地震について


図1
図2

2024年8月8日16時42分ごろ、日向灘ひゅうがなだ付近を震源とするM7.1の地震が発生した。(図1)
宮崎県宮崎市、日南市などで最大震度6弱、宮崎県小林市周辺で震度5強を観測、
また鹿児島県大隅半島で震度5強を観測した。
また、翌9日午後19時57分ころには神奈川県西部を震源とするM5.3の地震が発生した。(図2)
神奈川西部で震度5弱、神奈川県東部、山梨県、東京都中央部、埼玉県南東
部で震度4を観測した。
この地震は震源が離れていることや過去の地震の傾向から南海トラフ巨大
地震とは関係がないと思われると名古屋大学の教授が述べているが今後も
巨大地震に警戒をすべきだ。
これらの地震で2019年の運用開始以来初めて南海トラフ地震臨時情報
(巨大地震注意)が発表された。
日向灘ひゅうがなだ地震と神奈川県沖の地震で予想震源域が以前の2倍の範囲となった。

日向灘地震を詳しく知りたい方はWikipedia、日向灘地震(2024)の項目へ。
神奈川沖地震を詳しく知りたい方はこちらNHK、【地震情報】神奈川で震度5弱 専門家“南海トラフと関係ない”の項目へ。

 

体験者が語る昭和東南海地震

直近の地震のひとつは1944年の昭和東南海地震。和歌山県熊野灘くまのなだを震源とし、マグニチュードは7.9。東海地方を中心に大きな被害をもたらし、死者は1223人に上った。

この地震は「隠された地震」ともいわれている。当時は戦時下で、国民の戦意を鈍らせてはならないと、小さく報じられただけだった。(伊勢新聞 昭和19年12月8日)

1944年、静岡県袋井市の国民学校。地震が起きたのは午後の授業中だった。3棟あった校舎のうち平屋の2棟が倒壊し、多くの児童が下敷きとなった。

被害を知った大人たちがすぐに集まり、崩れた校舎から児童を救出したが、自宅で亡くなった2人を含む20人が亡くなった。中には東京から学童疎開していた児童も2人含まれていた。

犠牲となった児童のことを忘れまいと、地震から50年目の1994年に慰霊碑が建立された。

震災のあった12月7日には毎年、当時の児童で地震を体験した3人の卒業生が母校を訪れ、震災の語り部として特別授業を行っている。

体験者が語る昭和東南海地震
1.メ~テレ、80年前に起きた南海トラフ地震 数少ない資料と存命者が伝える揺れと津波の教訓はこちらhttps://www.nagoyatv.com/news/?id=027720からどうぞ。
2.津波ディジタルライブラリィ、東南海地震体験談はこちらhttps://tsunami-dl.jp/document/001からどうぞ。

主な都道府県と震度、津波予想

このセクションでは各都道府県と予想震度、予想される津波の高さ、そしてその高さ指標をまとめた。

都道府県名 予想震度予想される津波の高さ 津波の高さ指標
東京都 最大震度5強 最大3m 普通住宅の2階の床に到達する高さ
神奈川県 最大震度6弱 最大10m前後 マンションの3~4階の高さ
愛知県 最大震度7 田原市で最大30m前後 マンションの10階に到達する高さ
京都府 最大震度6強 津波による影響はなし-
三重県 最大震度7 伊勢志摩以南で最大30m マンションの10階に到達する高さ
大阪府 最大震度6強 最大5m 普通住宅の2階の天井に到達する高さ
福岡県 最大震度5強 最大5m 普通住宅の2階の天井に到達する高さ

南海トラフ巨大地震シュミレーション動画

このセクションでは南海トラフを想定したシュミレーション動画を載せた。

これからやるべきことランキング

このセクションでは南海トラフ巨大地震に備えて、個人ができる準備や対策をランキング形式で紹介していく。

8位: 地震保険の検討

家庭や資産を守るために地震保険の加入を検討することも重要である。

7位: 近隣とのコミュニケーションを深める

近所の人々と防災について話し合い、助け合える関係を築くことも非常に重要。
地域コミュニティの結束が重要な役割を果たす。

6位: 定期的な防災訓練への参加

地域で実施される防災訓練に参加することで、実際の避難行動をシミュレーションし、緊急時の行動に慣れておくことができる。

5位: 地元の避難指示や情報を確認

地元自治体の防災情報や避難所の場所を事前に把握することで、いざという時に迅速に行動できるようになる。

4位: 家庭や職場の耐震化

家やオフィスの耐震性を確認し、必要な補強やリフォームを行う。家具の固定や、倒れやすい物の配置を見直すことも重要です。

3位: 地震についての知識を深める

地震のメカニズムや、南海トラフ地震の特性について学ぶことで、適切な対策を講じやすくなります。

2位: 家庭内の避難計画の策定

家族で話し合い、緊急時の避難場所や避難経路を決めること。同時に、集合場所や連絡手段も定めておくことが大切です。

1位: 防災グッズの準備

食料、水、医療品、懐中電灯、電池などの防災グッズを揃えておくことが最も重要です。特に、家庭ごとに約72時間分の備蓄が推奨されています。

これらの取り組みを行うことで、南海トラフ地震に対する備えを強化し、自身や家族の安全を守ることができる。

そのほかにするべき対策と準備

南海トラフ巨大地震に備えるための準備と対策は多岐にわたる。さらにいくつかの重要なポイントを挙げていく。

1. 情報収集体制の確立:

地震情報や避難情報をいち早く収集できるよう、スマートフォンのアプリや地元の防災情報サービスに登録することがおすすめ。

2. 家族間の連絡方法の確認:

地震後の連絡手段や集合場所を事前に決めておくことで、万が一の際にスムーズに連絡が取れるようにしましょう。

3. 心理的な準備:

地震発生後のストレスや不安に備えるためには、心の健康管理やカウンセリングの利用も重要である。
これらの準備を通じて、個人や家族だけでなく、地域全体の防災力を高めることができる。常日頃からの備えが、いざという時の被害を軽減する鍵となる。

南海トラフ巨大地震クイズ

番号 問題 正誤
Q1 過去に南海トラフでは、これまでおおよそ90年から150年の周期で繰り返し地震が起こっている。
Q2 次の南海トラフ地震の規模は、マグニチュード5程度と予想されている。
Q3 南海トラフ地震の揺れは、愛知県内で最も大きくても震度5弱までと予想されている。
Q4 南海トラフ地震の揺れは、30秒ほど続くと予想されている。
Q5 南海トラフ地震で起こる津波は、10mを超える大きな津波が襲いかかる。
Q6 津波の前には必ず引き波があるので、引き波が起こってから避難すればよい。
Q7 津波は繰り返し襲ってくるので、一度避難したら安全が確認できるまで、戻ってはいけない。
Q8 津波が見えてから逃げても十分に間に合う。
Q9 津波は海で起こるから、川の近くにいても逃げなくていい。
Q10 津波の深さが30cmを超えると、立っていることができず、逃げることができなくなる。
Q11 津波から逃げるときは、避難所へ逃げるべきだ。
Q12 地震の揺れで山の斜面が崩れることがある。
Q13 部屋にいるとき揺れを感じたら、すぐに外に出られるように、窓ガラスのそばに近寄るべきだ。
Q14 外にいるとき揺れを感じたら、ブロック塀が頑丈そうでも、すぐに離れるべきだ。
Q15 大きな揺れの後も、安心せず揺れに気をつけるべきだ。

まとめ

このページでは、南海トラフ巨大地震やそれに関する地震・それに対する対策や最大震度などを紹介してきました。この地震では、最悪の場合32万人もの人がなくなると予想されています。
今できることを優先的にやって自分の身を守る行動を心掛け、困っている人がいたら助けてあげるという心がけをしましょう!
今回紹介してきた地震では広い範囲で震度7に達すると予想されており、前述したとおり死者も多く出ると予想されています。日ごろから防災意識を身に着けいつ地震が発生しても慌てずに行動できるよう心がけていきましょう!
今年の1月にあった能登半島地震も南海トラフ巨大地震の関連地震とされています。この地震以外に、北海道胆振沖や三陸沖、首都東京でも巨大地震が発生するといわれています。
南海トラフ巨大地震の想定震源域から離れた場所にお住まいの方も日ごろから防災意識や地震発生時でも慌てない心がけをしましょう。

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